久々にゆっくり音楽を聴いた。
その中に未聴だったDVDがひとつ、アバドと “Lucerne Festival Orchestra” によるマーラーのリュッケルト歌曲集と第4交響曲。2009年夏のフェスティヴァルの折、コジェナーをソリストに迎えての演奏。
とりわけ期待していたのが、リュッケルト歌曲集。最近はaeonレーベルから出ているピアノ四重奏伴奏版のCDを楽しんでいたが、本来の版の良い演奏をやっと聴けた感がある。編成にヴァイオリン属の楽器が含まれない「真夜中に」などは特に、改めて原曲が新鮮だ。最後に演奏された「私はこの世に忘れられ」は、繰り返して聴いてしまった。
続く第4交響曲も今のアバドにぴったりの印象。こんなコンサートに行ってみたいものだ。