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好きな曲(3)

 また唐突ですが、好きな音楽の紹介です。
 フランク・マルタンの協奏的小交響曲。

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 フランク・マルタンは1890年に生まれ1974年に亡くなったスイスの作曲家。協奏的小交響曲は、この大家の代表作のひとつと目されている。この曲も前回のラヴェル同様、演奏時間は20分位。
 チェンバロ、ピアノ、ハープを独奏楽器とし、弦楽オーケストラを対置させたコンチェルト・グロッソのような形をとっているが、とりわけチェンバロとピアノが活躍する。
 そもそもチェンバロとピアノを両方使うという着想が並外れているが、チェンバロの冷たく柔らかい響き、そして音量の相対的な弱さの絶妙さが大きな役割を担っている。その例は枚挙にいとまがないが、第1楽章の弦楽のみの序奏を受けて主部の開始を告げる部分の見事な効果、終楽章の主題の繊細で苦味のある行進のリズムの味わい、さらに終結部の天国的な響きを特に挙げておきたい。もちろん全体の内省的な印象には弦楽の果たす役割も大きく、第1楽章中ほどの緩徐な部分の美しさなど息を呑むほどだ。 
 擬古典的な器に盛られた多彩で驚きに満ちた響き、緊密な構成… このような、自身の理想をつきつめる姿勢の厳しさが感覚の喜びと矛盾せずに実った曲に出会うことは少ない。もっと聴かれていい作曲家だと思う。

 CDは少ないが、ジョルダン指揮スイス・ロマンドにジャコッテ(cemb)らが加わった演奏が Cascavelle というレーベルから出ており、良い演奏で渇きを癒してくれる。



E-3=14-54mmf2.8-3.5
by a-path | 2008-07-31 11:21 | 音楽 | Comments(0)

奥社の道 Ⅱ

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by a-path | 2008-07-27 09:40 | E-3 | Comments(2)

奥社の道

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by a-path | 2008-07-26 11:26 | E-3 | Comments(0)

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by a-path | 2008-07-23 22:40 | E-3 | Comments(2)

暮れる…

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by a-path | 2008-07-22 22:54 | E-3 | Comments(2)

草蔭の小径、その傍らのもの Ⅳ

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by a-path | 2008-07-19 19:30 | E-3 | Comments(0)

草蔭の小径、その傍らのもの Ⅲ

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by a-path | 2008-07-19 02:50 | E-3 | Comments(0)

草蔭の小径、その傍らのもの Ⅱ

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by a-path | 2008-07-17 21:38 | E-3 | Comments(0)

草蔭の小径、その傍らのもの

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by a-path | 2008-07-15 23:04 | E-3 | Comments(0)

好きな曲(2)

20分の名曲

 近代のオーケストラを伴う曲で演奏時間が20分程度というのはむしろ短い部類に入る。モーリス・ラヴェルの2曲のピアノ協奏曲はそんな「20分の傑作」だ。いずれも1930年前後に書かれたピアノ協奏曲ト長調と左手のためのピアノ協奏曲の両方を聴けるCDについて。有名な盤ですが、ご容赦を。

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 気鋭の若手だったジャン=フィリップ・コラールのピアノ、円熟期の入口にあったロリン・マゼール指揮するフランス国立オーケストラという演奏陣が万全の演奏を聴かせる1978年の録音。特に、コラールの切れの良いテクニックと堂に入った自然さを備えた表現がよい。硬質な響きもラヴェルにふさわしく、「ト長調」協奏曲の中間楽章や左手のための協奏曲のピアノだけのモノローグなどでは聴き手それぞれの心象を投影させるかのような音楽が流れる。もちろん安易な感傷は寄せつけない鬼気迫る音楽だが。さらにオーケストラの「ト長調」協奏曲の両端楽章に代表される原色的で生彩に富み、かつ風通しのよい響きと、中間楽章に顕著な翳りをおびた響きとのコントラストが曲本来の奥行きを生む…
  
 ピアニズムの質が曲にそぐわない、ラヴェルがグリーグのように聞こえる演奏も最近は聴かれる。大家といわれるピアニストの録音で評判も高い。曲の受容に変化が生まれているのだろうか。
 
 実演で良い演奏を聴いてみたい2曲だ。


                                                          
                                               R-D1s=25mmf4
by a-path | 2008-07-12 11:13 | 音楽 | Comments(0)