久しぶりに、

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 コンサートへ行ってきた。




 5月29日、トーマス・ヘンゲルブロック指揮、NDR交響楽団のサントリーホールでの公演。
 メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(クリスティアン・テツラフ独奏)、ブラームスの交響曲1番ほかのプログラム。

 ブラームスは良かった。
 余りに通俗的過ぎて、集中して1曲聴き通した記憶がないくらいのこの曲だが、慣習的な、過度に情緒的な表現やテンポ設定を徹底して廃した上で、若々しく流動する音楽を創り上げていた。若年から壮年にかけての曲がかえって大家然とし過ぎているような作曲家のイメージは、過去の演奏スタイルの影響が大きい。新しい潮流の中での説得力のある演奏が聴けた。

 今回の目的は、第一ヴァイオリン奏者のブリギッテ・ラングの演奏に触れる(演奏姿を見る)ということにもあった… というか、それがなければチケットを買っていない。何しろ、バルトークやヤナーチェクのソナタやブラームスの協奏曲で最も好きな演奏のCDはこの人によるものなのだ。
 団員が入場してきた時に姿を認めたときは心底ほっとした(笑) 2人の主席コンサートマスターのうち、当日のコンマスはヴァーグナーだったが、彼の後ろで彼女は弾いていた。

 この日のソリスト、テツラフのヴァイオリンは本調子ではなかった。こうした"一流のソリスト"という仕事の厳しさと危うさを強く感じさせた。そういうことを引き受けて立っているということも。
 彼による、同じメンデルスゾーンの最新のCDを聴き直していると、なおさらそんな印象が募るように感じられた。
by a-path | 2012-06-01 01:42 | 音楽 | Comments(2)
Commented by NeoN at 2012-06-01 20:00 x
残念ながらクラシックは全く知識が無く、おっしゃられていることが理解できないのですが、この写真はいいですね。
やはり、赤いシャツが効いていますね。
Commented by a-path at 2012-06-02 07:23
NeoNさん、おはようございます。
文章は… すみません(笑)
水辺に木陰、さらに奥の領域もあって、惹かれる光景でした。
赤が効いてますか? 嬉しいです。
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