バヴゼのバルトーク

 ジャン=エフラム・バヴゼのピアノ、ジャナンドレア・ノセダ指揮BBCフィルハーモニックによる、バルトークのピアノ協奏曲全3曲のCDを聴いた。(Chandos)
 3曲それぞれが個性を主張し、楽しめる1枚だ。特に2番に魅せられ、繰り返し聴いている。




 これだけ神経が行き届き、色彩豊かに聞こえるこの曲の演奏はこれまであったのだろうか。第1楽章のあっけらかんとした明るさにピアノの響きの繊細さ、オーケストラとの和やかささえある協調が加わった結果、連想するのはラヴェルのト長調協奏曲だ。中間楽章とのコントラスト、鮮やかな印象の転換にラヴェルのあの曲と同程度成功したのもこの曲くらいかもしれないし…
 生年が6年しか違わないこの2人の作曲家の、ほぼ同時期に書かれた同ジャンルの曲(…いずれも1931年に完成)に親近性を感じさせられたのは、初めてのこと。

 室内楽などでも経験したことだが、バルトークの曲の本来の姿に触れる今回のような出会いが今後も期待できそうだ。


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by a-path | 2012-10-21 13:55 | 音楽 | Comments(0)
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