久しぶりに…

良く聴いているCDをご紹介します。
 
 1980年代~90年代に活躍したナイトノイズ(Nightnoise)は、ピアノ、ギター、ヴァイオリン、フルート、フィッスルという民族的な縦笛、ハーモニウム、シンセ、ヴォーカルなどを適宜に用いたアンサンブルを聴かせるグループ(メンバーは4人)だ。当時人気レーベルだったウィンダム・ヒルからいくつかCDが出ている。手っ取り早い情報源として個人サイトでの詳細な紹介あたりが頼りになる。アイルランド色を適度に加えつつ単純な楽想を見事にアレンジし、レコーディングで徹底して作り込んでいく音楽づくり。背景に回るパートまで吟味が行き届き、多重録音なども加えるが無駄な音がなく、何より楽器の腕が確か。そうしたことがさりげなさと豊かさを音楽に与えている。
 



 
 “At the End of the Evening” と “Shadow of Time” という2枚のアルバムが手元にある。いずれも現役盤。ここでは前者のいくつかの曲について触れてみたい。
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 Of a Summer Morn は導入部分が印象的。次の Hugh の情感豊かなピアノは、“Shadow of Time” の繊細さを極めた最終曲 Three Little Nieces に連なる系譜をなす。 続く Jaunting の簡潔さ、爽やかさ。 Snow on High Ground は、切りつめられた音によって心の内を覗き込むような透明な世界を開き、静謐さの中に彼ら得意の鮮やかな曲想の転換を聴かせる傑作。そして The Swan は別離の感傷が混ざった味わいを感じさせ、最後を締めくくるにふさわしい
…という具合に曲ごとの味わいは尽きない。
 
 もちろん、“Shadow of Time” にも良い曲がいくつもある。こちらの方が後に出ており、より情緒性を前面に出した曲づくりだ。あとは、現役盤ではないが、最後のスタジオ録音盤 “A Different Shore” を聴いてみたい。 活動当時を知らないのは残念だが、これからも過去の作品でさまざまなものを与えてくれるだろう。




                                             R-D1s=CS25mmf4                                       
by a-path | 2008-12-14 14:54 | 音楽 | Comments(0)
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